TCM Congressの会場

ハイキング、森林浴をしながらTCM Congressの会場へ。
本当に素敵な場所です。

一時期、カルト集団に買われてしまったのを、
街が買い取ったおかげで、今こうして使えるそうです。

中世のヨーロッパは、戦いを避けることが出来ず、
それぞれの街を壁で囲って守っていたそうです。
当時のまま、壁全体が残っているのは稀だそうです。

財政が苦しかった時に、壁1メートル毎にスポンサーを募り
ネームプレートを埋め込みました。
1980年代の寄付は、日本人の名前がとても多くて
いかにこの街が日本人から愛されていたか、
また当時の日本の経済力の凄さを再認識しました。

店の表示はドイツ語、英語、日本語の
3言語のところがまだ多いようですが、
今はアジア人は中国、韓国、日本の順で多いように見受けられました。

昨夜は放射線科、内科、中医学科で働く医師3人とディナーでした。
西洋医学で働く医師二人(ご夫婦)は、
限界を感じることが多いようで、
奥さんの方は中医学の勉強を始めるそうです。
放射線科には、未だに鍼が体内に残ってしまった患者がくるそうで、
質の悪い鍼も多く使われているのが現状です。

自然療法師と言う資格があり、最低3年かけて免許をとり
その後鍼やハーブなど自分の専門の勉強をします。
彼らの収入はまだまだ高くないのが現状で、
保健適応できるのは腰痛ともう一疾患のみ、
医師の指示書があれば10回は可能だそうです。

医師で中医学の資格を持つ人は、制限なく保健治療ができます。
医師向けの中医学資格取得コースがあるそうですが、
このTCM Congressの方が内容が濃いとのこと。
TCM Congressは、ほとんどが自然療法師で医師は少ないそうです。
日本製の鍼は中国などのものより3倍くらいするそうです。

TCM Congress 最終日

TCM Congress最終日は、
韓国で最もメジャーな治療法sa-amを学びました。

難経69難を中心にした治療法で、東洋鍼医会と少し似ています。
韓国特有の四象医学でまず四つのどのたいふかあたりをつけてから、
問診をして消去法も使って治則を決めます。

本治法という考えがあり、
即効性よりも根本治癒に向いていると言うことでした。

これまで参加したなかでは、一番面白かったです。
馴染みがあるから、かもしれません。

@ Wildbad | Tagungsort Rothenburg odT

TCM Congress 中休み

TCM Congress中休み。
ローテンブルクの街並みをご紹介します!
ローテンブルクは高い塀で囲まれた、中世の姿を残している街です。
戦争の後、お金がなくて近代化できなかった為にそうなったようです。

TCM Congress 2日目

朝一でメディテーション、次に乳癌と前立腺癌の治療に関する発表、
ランチタイムには経絡とツボに関するディスカッション、
午後からは「通」と中医学基礎の発表、その後に推拿基礎実技、
最後はチェロとシンギングボウルのコンサートでした。
盛りだくさんの内容で、大満足です!

癌の発表では、私がやってみたいことをアメリカを拠点に
実践している人がいるというお話が聞けて、興味深かったです。

経絡とツボの話は、
西洋医学的に経絡やツボを説明しようとしないようにと、
オランダで中医学を教えている中国人教師が力説していました。
それは力説しないといけない状況だと言うことなんだ、
と理解しました。

「通」と中医学基礎の話は、素問霊枢、難経に
通という文字が出てくるところを拾い上げて、
その訳を比較しながら理解を深めようとするものでした。
同様に虚実などの単語は、使う場所によって
意味が異なることなども説明していました。
日本人は漢字の意味からイメージが浮かぶので、逆にそこまで
深く考えずに通り過ぎていたのかもしれないことに気づきました。

また衛気や営気について、
ドイツやイスラエルでは教わらないそうです。
オーディエンスが2人しかいなかったので、
濃い話ができ、それでも時間が余ったので
スピーカーの人の治療も見せてもらいました。

その方は、心に従って治療穴を選択するそうです。
太白というツボに刺鍼しながら、胸(膻中)と
そのちょうど裏側にあたる背中に手を当てました。
古いわだかまりが悲しみとなって浮かんできて、
それが最終的に楽になったと、治療を受けた方は話していました。
不思議なものを目撃した気分ですが、一方で今、
人が必要としているものは何なのか、改めて考える機会を得ました。

推拿基礎実技の練習では、治療することを念頭に置かずに
ただコンポウという手技を言われた通りにやりました。
無心でやってみて、やっぱり楽しいと再認しました。

コンサートは絶妙なハーモニーで、
心と身体が調和していく気がしました。
会場が、とんでもなく素敵な場所なので、
そこからもパワーを貰っている気がします。

@ Wildbad | Tagungsort Rothenburg odT

TCM Congress 初日

TCM Congress初日はGuy Polakという
イスラエル人の公開治療と実技練習でした。

彼らは10年かけてイスラエルの
あちこちの病院に中医学科を作りました。
いまでは二院に1つの割合くらいあるそうです。
提唱している治療法はバランシングメソッドというもので、
中国人の今は亡き師匠から受け継いだ方法だそうです。

夜はオランダ人、スリランカ系オランダ人、ロシア系オランダ人、
ベルギー人、ルーマニア人とディナーに行きました。

ロシア系オランダ人から、アカバナって知ってるか?赤鼻?知らん!
というやりとりの後、書いてもらったら
どうやら赤羽式のことだったようで、
彼らは約1000人程に追試をして、その有効性を本にしたそうです。

オランダでは、無資格でも鍼灸治療が出来るそうです。
ルーマニアには鍼灸学校があり、
フルタイムではないとはいえ、6年通うそうです。

@ Rothenburg ob der Tauber

ローテンブルクに到着

無事、ローテンブルクに到着しました。
さすがに、最後の電車に乗っていた人達は
殆どが学会の関係者のようでした。

電車で、スウェーデンからきたプラクティショナーと話ました。
彼女は今年で3年目だそうです。町の見どころも教えてもらいました。

残念ながら彼女自身が不眠に長らく悩んでいるようで、
中医学では治せないと思っているようでした。
眠れない原因は、地球の環境汚染などが気になり過ぎるようです。

彼女は日本式の鍼に興味があるそうで、
経絡治療学会に属するスティーブンバーチさんの講演を聴くとのこと。
この学会で日本鍼灸や漢方の発表は1つもなく、
ヨーロッパで情報が少なそうです。
関心の高さをそれとなく探ってみます。

ヒルデガルトの教会

山の中腹にあるヒルデガルトの教会。
ライン川を見下ろす景色が気持ちいい!
ヒルデガルト医療に触れることはできませんでしたが、
薬効があるハーブティーやミューズリーを購入できました。

カフェでドイツ語が話せず困っていると、
綺麗な英語を話す女性が助けてくれ、
超美味しいアプリコットケーキをシェアしてくれました。
彼女はテキサスヒューストン在住で、
お祖母さんがドイツ系移民だそうで、リタイアした看護師さんでした。
中医学の話、最新の癌治療の話で盛り上がりました。

今日、安倍総理がトランプ大統領に会うそうで、
先に謝っておく、と言われました。
アメリカにはトランプ大統領支持派が多数いると聞きますが、
まだ支持者に一度も会ったことがありません。なぜでしょう。
@ Abtei St. Hildegard

ヒルデガルトフォンビンゲンの教会へ

昨日フランクフルトに到着。

アムステルダムでの乗り継ぎは、
到着が遅れてダッシュし出発時刻に間に合ったにもかかわらず、
次の便が時間前に出発し、まさかの置いてけぼりに。
次の便に乗せてもらえたのはいいけど、1時間半後の出発。
その間に帰国便の乗り継ぎが心配なので、
便の変更をしてもらいました。

宿に着いたのは夜9時を回っていましたが、
うっすら明るかったので怖くありませんでした。

今日は小雨が降っていますが、
予定通りフランクフルトから電車でリューデスハイムに行きます。
今回の旅の2つ目のテーマである、
ヒルデガルトフォンビンゲンの教会までハイキングします!

ヒルデガルトは、中世の修道女で神の啓示により
数冊の医学書を書きました。
特筆すべきは瀉血についての記述が詳細で、
四種の体液説に基づいた具体的治療法が記されていることです。
これは東洋医学でいう刺絡で、どんな類似点があり、
どこが異なるかに興味があります。
教会には薬草園があり、今でもハーブを育てているようです。

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